夜景

ドラマの探偵と現実の探偵

テレビドラマや小説、映画では探偵が主人公の作品が作られていることも多いですよね。

いわゆる「探偵モノ」など、ミステリーと呼ばれる事件の推理がストーリーの中心です。

残念というべきなのか、現実の探偵はドラマや小説とはずいぶんと異なっており、実際に殺人事件の解決などを行う可能性は極めて少ないです。

では、現実の探偵は何をしているのかというと、尾行・張り込み、聞き込みなどによる調査を行っており、その中でも配偶者の浮気を調べる浮気調査が仕事の中心となっています。

殺人などの刑事事件より浮気などの民事事件が活動領域というわけです。

最近のドラマなどではより現実に近い探偵の描写がされていますが、以前の探偵モノでは尾行・張り込みや浮気調査、民事事件のトラブルなどに触れられることはなかったと思います。 それでも現実の探偵業務とは違っています。実際の探偵業務をドキュメントしてもなかなかドラマ性はないのかもしれません。 実際に探偵をやっている人間からすればそのあたりに一種の違和感を感じなくもないですが、それも仕方のないことかもしれません。

探偵の現実

ドラマや小説で登場する探偵はその世界では特異な存在なのかもしれませんが、

東京都だけでも探偵事務所の登録が数千もあるように、探偵をしている人間は意外と多いです。

そして、これまた残念というべきか、せっかく探偵として働きだしても、1年・2年ですぐに辞めてしまう人間もまた多いのです。

その理由は、探偵という職業の雇用条件や労働環境の悪さ、当初の想像と仕事の内容が違った、尾行・張り込みなど仕事内容そのものに耐えられない、などであると考えられます。

探偵になることを志した人間は、少なからずドラマや映画の探偵の活躍や華やかさに憧れを抱いていたのではないかと思います。

しかし、他の多くの仕事と同じく、探偵の仕事は地味できつい内容の仕事も多いです。

また、探偵事務所として依頼を受けるためには宣伝活動をしなければならず、 事務所の方針にもよりますが、見習い探偵や新人探偵は尾行・張り込みよりもチラシ配りやポスター貼りなどばかりをやらされてしまうという話も聞きます。

そういったことへの失望から、探偵でいることを諦めたり、探偵という職業に見切りをつけてしまっているのではないかと思われます。

一人前の探偵になるにはせめて3年間ほどの経験は必要だと思いますが、私にとっては「探偵が量産されては一人前になる前に消えていく」というこの業界の現実が非常に残念です。

一部の者たちがこれみよがしにメディアに登場して影響力を持ち、探偵事務所や探偵学校を経営してきた結果がこの業界の現実を作り上げてきたのです。

影響力を持った者たちが経営する探偵事務所により、新たなトラブルに巻き込まれた依頼者の方々もおそらく数えきれないほどいるでしょう。

このようなトラブルが訴訟沙汰に発展してしまうケースも見られるようになってきました。

探偵業界全体で重く受け止め、トラブルの少ない健全な業務が実施される探偵業界になるには多くの時間が必要と言えることでしょう。

探偵業法の施行により、探偵としてのモラルを持ち合わせていない業者は淘汰される時代がすぐそこまできているのかもしれませんね。 探偵の説明不足による各種トラブルは法規上「言い逃れがきかない」状況になってきているのです。

現実の探偵たちが世間から憧れを受ける存在になるためには「探偵個々の一事が万事」ということなのでしょう。 モラルを守る高い意識が今こそ必要とされています。ニュースで恥をさらすような事態にならないように気をつけたいものです。